2024年3月に改正されたJIS A5308「レディーミクストコンクリート」では、高炉セメントB種と普通ポルトランドセメントを生コンクリート工場において混合使用することが認められました。例えば高炉セメントB種と普通ポルトランドセメントを50:50の比率で混合した場合、高炉スラグ微粉末の分量は高炉セメントA種に相当(JIS A5308の記号でBA+)し、JISに認められたコンクリートとして活用できることになります。
高炉セメントA 種あるいは高炉セメントA種相当(高炉スラグの分量で5%を超え30%以下)を用いたコンクリートは、日本建築学会「建築工事標準仕様書JASS5鉄筋コンクリート」や、土木学会「高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの設計・施工指針」において、普通ポルトランドセメントと同等の品質であると示されています。したがって、従来普通ポルトランドセメントによって作られていた部材でも、普通ポルトランドセメントと同様の管理方法で適用が可能になります。
高炉セメントは普通ポルトランドセメントと比較して製造時のCO₂の排出を少なくできるため、このBA+を使用することで、より多くの部材で高炉セメントを使用していただくことができ、建設工事にて排出されるCO₂をさらに削減することが出来ます。